不当なルールを守る義理はないので「ルールなんだから当然」は全然当然じゃないだろう、当然。

校則大嫌い、のだだです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090306-00000041-maiall-soci
校則に関しては「社会のルールを学んでるんだから従うべき、破れば当然ペナルティ」という意見が一部で覇権的みたいですが、いかがでしょう。
 
私は、この校則には問題があると思っています。それは、ジェンダリズムです。 
そう、ことは程度問題ではありません。私は別に「校則や規則を破っててもそこまで責めることはないじゃないか、ある程度自由でいいじゃないか」と言いたい訳じゃありません。そんなことはどうでもいいのです。
違うのです、そもそもこんな校則や規則はあってはならないのです。様相を性別で規定する校則規則自体あってはなりません。学校側にそうした権限を与えてはならないのです。与えられてるなら剥奪しなければなりません。だって差別だもの。
丸坊主ももちろんの事、制服も同じです。性別によってあるべき服装や髪型を規定することは、すなわち「人類男女のどちらかしか存在しない」信仰であり、アタシのような女性男性どちらでもない人を全否定する事に他なりません。だからしてはいけません。
あたりまえです。それは差別なのです。「差別イクナイ」。小学校で教わりましたね?じゃあ教えてる側もしてはなりません。

 
私は外見が非常に男性っぽいです。調べてませんが、おそらくあらゆる面で男性とみなされるでしょう。ですが、男性っぽいのと男性であることは別です。
なのに、私は男性扱いされました。
ええ、本人がそれでよければかまいません。ですが、私は男性ではないし、仮に男性であるという性自認を持つ曜日がたまにあったとしても、基本的に男性として扱われる事を望みません。

私は女性ではありません。それほど女性ぽくもないでしょう。そして女性という性自認を持ちません。また、女性扱いされるのも本意ではありません。なのに私を女性扱いする人はいただけませんよね。
それと同じです。私を勝手に男性扱いしないでください。それはジェンダー差別です。
しかしながら、私は男性扱いされることを拒めません。なぜなら、拒めばよりヒドい仕打ちが待ってることは明らかだからです。だからむしろ自主的に男性の振りをしなければなりません。
そう、本音を言えばバカにされ罵られ笑われ、時には暴力を振るわれても不思議はないのです。「オカマwww」。こう笑う人がどれほど恐ろしい事をしでかせるのか、皆さんも知らない訳ではないでしょう。
私は、無言のうちに男性として振舞う事を強制されました。当然、「あなた、いわゆる男性っぽい容姿をしているけれど、本当に男性なの?男性扱いされていいの?」とは誰も聞いてくれませんでした。男性っぽかったら男性扱いされるのが当然だと思う人がひしめきあってるのだから、そんなもんです。
要するに、私を男性として扱うためのエージェントが私を包囲しているのです。正に「なんだかよく分からないけど陰謀だ!」状態です。恐ろしいですね。
いやでも本当に当事者的にはそんな感じ。


さて、そんな訳で私は小中高とずっと差別を受けてきました。
学校側はそれがルールだとして一方的に押し付け、何の疑問もなく、何の確認もなく、私を男性扱いし、「髪の長さはここまでで制服は男子用」。

繰り返しますが私は男性ではありません。にもかかわらず、学校側は男性ではない私に無理やり男性の格好をさせたのです。嫌がるオカマに自分の好きな男の格好を無理強いするだなんて、学校は大変態です。
頭が狂ってるとしか言いようがありません。


「知らなかったのだから男性扱いしても仕方がないだろう」ですって?
ふざけないでください。そもそも私に「男性じゃないよ」と宣告する自由は許されていませんでした。言おうものなら私は怪物を見る目で周囲からまなざされるのですよ?しかも誰も、誰一人として、男性っぽいという理由だけで私が男性の性自認を持ってると決め付け、「本当に男性扱いしていいの?」とは聞いてくれなかったのです。・・・本当は嫌だったのに。屈辱だったのに。もはや完璧な陰謀ですよコレは。


ですから、何者も権力をもってして男性や女性扱いを強いてはならないのです。

どうしてもすると言うなら、当人に「本当は違うんです」と言える環境を整備しましょう。それから「じゃあ男性もしくは女性扱いしてもいいですか?」と聞きましょう。オカマ扱いしたければ「あなたはオカマという性自認がありますか?あればオカマ扱いしてもいいですか?」と聞くべきですね。それが物事の順序と言うものです。


私は学校側から度重なる差別を受けました。そりゃあそうです。一律に性別別の服装を押し付けるのですから、私のようなケースはどうしたって出てきます。

だから、私はこういいます。

「今すぐ制服という校則規則を全廃せよ」

これは絶対達成されるべきことです。誰もが男性女性用の制服を着なければならない以上、いつまでもいつまでもジェンダー差別は消えません。なぜなら、必ず一定数、男性でも女性でもない人はいるからです。ならば、校則としての男性女性用制服はなくさなければならない。いや、制服に限らず、あらゆる様相を規定させてはいけませんね。


・・・男性ではないのに男性扱いされる屈辱が分かりますか?女性ではないのに女性扱いされる屈辱が分かりますか?分からないなら想像なさい。そんなものは暴力だ。許されてはならない。許したら差別主義です。

だから性別別の制服を着させたり、格好をさせる校則規則は全廃すべき。まあそうは言っても実際ジェンダーであらゆる社会は成り立ってる背景もあります。権威的に強制することは論外ですが、コミュニティにジェンダー制度を導入する事自体がいけない訳ではありません。だから性別別制服自体はあってもかまわないけども、本来その制服を着るかどうかは生徒の自由。着たくなければ強制しない。異性装やFTMMTF性自認に合った様相を保障する。また、同時にその自主選択を安全の元で行える環境を整備すべきです。それが出来ないなら学校側は明らかなジェンダー差別天国です。というか、あたしを辱めて喜んでる畜生です。恥を知るべきです。


即刻、性別別制服の強制を撤廃しろ!その他性別による様相の規定を撤廃しろ!これ以上の制度的変態プレイは自粛するべき!したければ個人間で合意の基誰かにしてもらえ!学校に変態行為を持ち込んでもいいけど、それも個人間でちゃんと契約してからにしろ!



http://d.hatena.ne.jp/kkk6/20090314/1237025838

ついでにジェンダーとは関係ないけど、茶髪も自由にすべき。なんでいけないんだ!なにがいけないんだ!制服のように、特に理由もなく皆同じ黒髪にしよう、脱色させないでいようなどと、何かの変態プレイではないのか!そんなのは個人間の契約で行うべきであって、校則規則にすべきではない!

↑で指摘したように、「ルールなんだから当然」とされたものが、単なる差別であり変態プレイだったということもあるのです。だからこそ、「ルールだから」と無条件に肯定されてはならないのです。「ルールだから」はトートロジーって感じで無意味です。
不当なルールは守らなくていいんです!守るべきではないんです!


茶髪や脱色?
日本人だから黒髪じゃないといけませんか?人種差別的ですね。
スカートの丈?
短すぎず長すぎない丈って一体どんな価値基準で決めてるんですか、いい加減な都合で振り回して嫌な人ですね。


学校は今すぐ変態的差別を中止しろ!その校則は間違っている!


追記。

そうそう、こういうこと書くと、校則反対する側に「ルールが間違ってると思うなら正規の手順で変えてゆくべき、間違ってると思う側がルール変更のコストを支払うべき」という人がいますね。*1
はてなブックマーク - 茶髪の何がいけないのでしょうか/意味のない校内ローカルルールには断固として反対する - 教えてお星様

id:celaeno_w ルールを変えたい方こそが「正規の手順に従って」変えるべき。他人を変えられなかったとしたら「その程度」。/別の話としては、ルールを破る事への覚悟が無いのだとしたら、やっぱりそれも「その程度」の事と思う。

でも、そもそも正規な手順、物事の順序を守ってないのはこの場合学校側なのでこちらだけが守る義理はありません。もう一度言います。スカート丈云々以前に、スカートという女性用の制服が校則としてある事自体が差別です。それ以外にも茶髪脱色や丸坊主など色々理不尽です。他にもたとえば、放課後の部活動強制も許されるべきではありません。私達は学校の奴隷ではありません。
だから、理由も説明せずただルールだからと理不尽な要求する側にこそルール変更の義務があるのです。あたりまえです。

それとコレはヒドイと思うのですが、ルール変更を説得できなかったら自己責任みたいに言われるのは困ります。たとえば今回のケースで言うと、私みたいなマイノリティがおいそれとジェンダー差別を解消できる訳がありません。皆「男/女なんだから」という意味不明な理由でジェンダー差別を是認するのに、かれかのじょらを説得できなかったら「その程度」と言われるなんてあんまりです。
それに覚悟って何ですか?
怪物として見られることを覚悟しなければ不当な差別に異を唱えられないとすれば、それ自体が差別です。

よって私は、何の手順も踏まずに突然校則違反し出す生徒がいても、全面的に支持します。
何の義理立ても必要ありません。そんなルールはガン無視してよいし、ルール変更にかかる説得などのコストを強いられる自体に憤るべきです。不当なルールには、守らない側にこそ合理があるのです。
日本帝国万歳。

*1:まあうちのウェブカレ草間たんも似た事を言ってるのですが、きっと草間たんのことですから、単純に横暴な要求をしてるのではなく、何か奥深い含蓄があるのでしょう。それはともかく。