るろうに剣心で妄想しちゃった・・・。

るろウニ剣心の星霜篇ってあったなぁと思ってたら、どうしよう、オイラやおい妄想しちゃったよ・・・>_<; 今の私のBL属性から、やおい属性にまで手を広げちゃあダメよ俺。もう子供の頃じゃないんだから。

でもしちゃったの・・・。

あれ思い出しててね、そ、それでねー?私原作至上主義でもあるからやおい妄想で現実を捻じ曲げるのは無しだとも思うんだけどー。雪代縁と剣心がくっつけば私好みで大変萌えたのにナァと思っちゃいまして・・・。

剣心は薫を今でも愛しながらも、縁の強引な手管に心奪われてしまって、苦悩しながら彼のことを愛してしまうの。それで、結局薫から離れてしまい、それでも心の中で「君を今でも心から想っているのに、彼の手を取ってしまってごめんよ・・・。」と自責の念にかられてるとイイ。(うわー。)
姉を殺した者と殺された者との立場性が、ふたりの孤独な愛の関係にどのような色を帯びさせるのか・・・。妄想が・・・、ああ。
剣心は縁に対して彼の姉を殺してしまった自分の腕が許せなくって。縁は、どうしようもなく彼の心を独占したいと思いながらも、姉を殺した相手を想ってしまう事に悶々としちゃうのー。(最低だよ俺
ふたりは旅に出ます。で、結局殺した者と殺された者との関係には、姉の浄化がなくてはどうしても無理が出てくるのよね。剣心は、贖罪の答えを結局具体的には見出してなくて、彼に対してどのように接していけばよいかわからない。縁も、彼に惹かれてしまうと同時に、姉を殺した相手である事をやっぱり引きづるより他なくって、剣心を愛す自分に当惑していて、剣心になんの声もかけられないの・・・。(っく!
で、今まで警官に追い掛け回されてでも弱き人を守ってきた剣心なのに、自責の念で彼の前では決して刀を抜くことはないの。勿論それに気づいている縁。自分の存在が彼をそのようにさせているのだという事実に悶え、しかしかける言葉など見つからずに剣心との関係に執着以外の何物も見出せないで居る・・・。そんな剣心に苛立ちがつのり、そして姉さえもいないという自分の拠るべきなしの境遇とあいまって、不安定な心持になる。ずっと憎んできた相手だもの、愛しているからと言って忘れる事はできなくって、時に剣心をなじるようになる・・・。「お前も俺を要らないんだろ!いなくなればいいと思ってるんだ!」と不安を吐露する場面も出てくる。で、自分の存在が剣心の毒になるのではないかと思っている縁を、子供をあやすように後ろからそっと抱きしめるシーンがあったらもう最高。
でもそれは、自分が誰からも必要とされてないんじゃないか、姉と同様に剣心もいづれ自分のそばから離れていくのではないかと悲しみに憑かれてしょうがないことの裏返しー。
そんなふたりは、お互いの愛に疲れてしまってさらに無口になっていく・・・。
愛して病まないのに、どうしても自分との距離を計ることができない。共依存の関係であるのに自覚的だけれど、それをどうすることもできないでいる。
彼を愛したいのに。


そうして膠着状態にあるふたりの前に、剣心の昔の男である左之介が現れる!(ェ
必殺二重の極みで一発活を入れて「剣心!嬢ちゃんほっぽって何してやがるんでぇ!?こんな状態のお前を見てられねぇ!」と息巻いて彼を東京に戻そうとします。
縁は、虫の鳴くような掠れた声で「い、行かないで・・・」と呟き、彼の裾を引っ張るんだけども、弱りきっている剣心は、左之介の強い腕に引き寄せられるままに縁の傍を離れてしまう。
そこでたまたまその地で事件の解決のため駆り出されていた斉藤一が、縁と出会う。(ここらへんがご都合主義
剣心を失って気力もない縁は、斉藤の前で逃げることもできないんだけど。斉藤は「抜刀斎は自分のためにはもう刀は抜かない詰まらん男だ。そうしてじっとしていれば奴は他に自分を必要としてる者のところへ行くだろうよ。まあ、もっとも、俺には関係ないがな。・・・お前を捕まえるつもりはない。こっちはただでさえ忙しいんだ。自分の仕事以外の奴を捕まえるつもりはない。しかし抜刀斎やお前のような時化た面した奴が俺の前でうろつくのは我慢ならんからな。・・・とっとと失せろ。」と言い放つ。
縁はその場を呆然と立ち尽くす。
自分は何を失おうとしているのだろう。彼を求めた出したのは自分だ。彼を求めなければ、彼もまた自分を求め続けてはくれないだろう。果たして、自分は彼の手を放して、姉の不在に苛まされ続け、この心の隙間塞げられるだろうか・・・。否、彼がいないのならもうそこに答えはないのだ。彼がいたから自分の苦しみがある。彼がいたからこの心の隙間を塞ぐよう必死に堪えていられた(彼を殺そうとしてたときでさえ、隙間を塞ぐには彼が必要だった)。けれど、彼が俺の目の前から消えるのなら、もうそこは全ての闇だ。彼の贖罪も、自分の過ちも、どれも闇の中だ。
どうして彼を手放そうと思えただろう。彼がいなけりゃもはや自分の明日などありえないのに!
縁は走り出します。彼のいるだろうそこに。
左之介とていきなり東京へは連れ戻せないだろう。きっとどこかで宿を取っているはずだ。そこを虱潰しにあたって行けば、彼にたどり着けるかもしれない。
縁は、そこで自分の罪について思います。初めて悔やみます。今まで自分の心の病みに囚われ、沢山の人を殺してきた。どうしても殺せなかった相手もいた。(姉に似た薫だ)彼もまた、このどうしようもない過去と云う事実に苛まされ続け苦悶してきたのだ。誰かを殺すことで自分に帰って来るとはこういうことなのだ。人を殺し、誰かとの間に埋められない距離を作ってしまう。たとえ愛してしまったとしてもその事実は消えないのだ。そう簡単に癒せないのだ。
そう、癒せるとしたら・・・、それはもう彼しかいない。彼以外に、自分の罪と、そして彼の持つ自分への罪とを結わせ解し、心ごと温められる相手は他にいないのだ。だって、彼が自分の罪と救いの綱を握っている。それは、彼とて同じ。同じ愛を抱えてしまったもの同士が、そこに一筋だけの光を導き出せるのだ。いや、そうして生きられるのかもしれないのだ・・・!
それなら俺は彼を愛したい。彼を愛して、自分への(彼の持つ)罪を許したい。彼に自分の犯した罪を暖めて欲しい。彼もまた、俺の持つ陰から、人切りとしての(数珠繋ぎである)罪を思い起こすだろう。その時にはきっと自分が彼の傍にいたい!彼を暖めることで、自分の罪を償うことを手助けしてもらいたい。罪を償い生きる事を許してもらいたい。彼と手を取り合って、罪の重さに前のめりになりながら必死に許しと救いを辿り寄せたい。・・・許されないのかもしれない。けれど、そうだとしても、そうして死に果てるのなら、そのときは一緒に死にたい。彼の体を抱きながら、ひとところで死にたい。彼がその「地」なのだ。


そして間一髪。左之介が説得を済ませて明日にでも東京に戻ろうとして、そして旅館から出て風呂にでも向かおうとしていたとき、縁は剣心の前に姿を見せた。
はあはあと息を吐く縁。「何しに来た」と憤怒の左ノ。目を向いて驚き、しかし目をそらしてしまう剣心。

(ちょっとここから大爆走。)
彼を手放したくないんだ。しかしどう声をかければよい?自分に一体どのような言葉がかけられるだろうか?自分の犯した罪は、彼の姉を殺したことを所以としているのだ。はたしてどのようにして彼との人生を歩むため、手を差し伸べればよいか。
彼は吐露する。
「あんたが俺の姉を殺したんだ。」
「・・・。」
「だから俺は人を殺め、ここまで行き着いた。」
「・・・・。」顔を歪ませる剣心。
「だから・・・あんたには責任がある・・・。」
「!さっきから何ごちゃごちゃ抜かしやがる!剣心は贖罪の道を探そうと、自分の剣を人の為に振るうんだ。手前なんかと一緒にするんじゃねえ!これから剣心は嬢ちゃんの元へ帰るんだ!」
しかぁし、左ノの言葉を振り切り縁は言葉を続ける。
「俺の罪はあんたの罪と横つながりだ。あんたが本当に自分の罪を償えるのか、俺は見なきゃいけない。」

「あんたも、俺の中にある、あんたが犯した罪をちゃんと償えたかどうか見なきゃいけない。そうしなきゃ、俺が犯した罪も一生晴れた気がしないよ・・・。でもそれはひとりじゃできないだろ?片方かけてもダメだ。・・・俺はこのままじゃあ自分の罪を償うことができない。償うには一緒に互いを見つめあい、背負ってくれる誰かが必要だ。」
「・・・・」
「俺が罪を償うにはあんたがいなきゃダメなんだよ!自分と鏡合わせの罪を見つめることで、俺はやっと自分のしてきたことに気づけた。俺をこの罪ごと救えるかもしれないのはあんたしかいないんだ!」
「・・・縁。」
「あんたには俺を愛する責任がある!本当に俺たちの罪を償えるかどうか、あんたもいっしょに見ていてくれなきゃイヤだ!あんたの人生を、俺にくれ。」
(↑自分でもどういう論拠立てかわからないorz)
「縁・・・。お前が拙者を必要とすることで生きていられるのなら・・・、お前を愛したい・・・。縁、お前が必要なんだ・・・。愛したいんだ。」
とかなんとか言い合って、ふたりは手を取り合います。モチのロン、左ノは反対しますが、見つめあう二人に諦めたのか「ッチ!」と舌打ちしてその場を去ります・・・(あ、しまった!こうなちゃうと私、左の介と薫が空虚を埋めあうような形で剣心との思い出を重ね合わせつつ一生を添い続けるストーリーも欲しくなっちゃうよ!そうね、たとえば剣心を引き止められなかった自分を責めながらも、薫に真相は語れない左之介。責任の一端があると思う左之介は、ひとりになった薫を支えます。けれど、薫は剣心を想ったまま。実は左之介もそれは同様で、剣心と自分と薫と、その三角関係の中、薫を癒そうと懸命になるのです。・・・で、左之介の剣心を引き止められなかった自責の念を、実は薫は気づいていた・・・という話ならとてもステキ。)。


そうしてふたりは、結局まだ始まってすらいなかった“ふたりの罪の”償いをするべく歩みだすのです。(もちろんここでお約束の露天風呂Hが投入されます!縁×剣心です。鬼畜攻めと健気受け。)
手を取り合って歩みだすその一歩はとても重いのでありまする。お互いの中にある、自分の罪を見つめあいながら、どうやって生きていくのか。見当も付かない。けれど、せめてお互いの事だけでも許し合う事が出来れば・・・、もしかしたらその中で自分たちの歩むべき道が見つかるかもしれない。そんな淡い希望に縋るような恋だけれど、確かに傍にある体温を感じながら、ふたりの人生は一筋の光を探しに行くのです><!
傷付けた人も多いけれど、ふたりが愛し合うのならきっと報われる命もあるよね。そう、巴、きっと彼女もそんなふたりを許してくれるよ!・・・多分。


しかし、こんなことをつらつら考える私はどうかしている・・・。るろうに剣心明治剣客浪漫譚。ここに完結しとけ。