女性専用車両に見る意識
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2884541/detail?rd
最後まで読んだらほっとした。・・・だってこれで結構な人が、「お前なんか痴漢にあわねーよ！」という愚劣極まりない視線を気に止めていないことがわかるのだから。
しかし、コレを思った人は正に異性愛中心主義的価値観だ･･･（汗。更に男性中心主義的だ（-∀-；・・・。
ところで関係ないけど、なんの意図か知らないけど、女性専用車両はレズビアンの可能性を度外視してる！と訴える人を見たことがあるけど・・・。
例えば「お前なんか痴漢に以下略」なんてのを気にしてるのはつまりなんらかの性的視線を意識してるのだ。うん、これだけでは自分の性欲を制御できないようなレズビアン的欲望を持った人の視線を排したとは言えないように思える。この時点では世間的美醜の問題を気にしてるように思える。
でも、これは女性専用車両だし。あくまで避けるべき対象は男性と捉えられている。「お前なんか以下略」という意見が気になるのは、美醜の問題ではなく、男性からの性的視線を充分意識した見方だと思う。しかもこのニュースの少数意見については、男性からの性的視線は所謂「男に欲情してもらった（記事内のような）」的価値観だ。（う、うぜ〜。）
もし女性専用車両に「レズビアンがいる！」可能性を、上のような発言を意識してる人も想定していたら・・・。つまりそれは、性欲望を制御できないようなレズビアンからの痴漢を軽んじてる。*1、もしくはまだマシと捉えてるわけだ。
で、女性専用車両に乗るってことは、要は男から遠のきたいわけだけど。この場合、拒否したもの（痴漢）を自分がわざわざ拒否しなくても（女性専用車両に乗らなくても）「大丈夫」な（欲情されない）条件があると意識することは、当然拒否した対象の視線を意識してることになる。女性からではなく、確かに男性からの視線だけを意識してる。
でもそれって仕方ない。
男性はもうちょっと自分達が「女性」という対象に与えてる社会的抑圧を持ってることを意識しましょうー。*2
実際、こんな車両が作られた経緯があるわけだし（その事実自体がある種の抑圧を象徴しているのだー）・・・。いても少数過ぎて企業として差別的対策を打ち出す根拠にならない「レズビアンからの痴漢」を引き合いに出してきても・・・、て気がする。
こういう差別的な方法は本来いろんな意味でしてはいけないことと思う。でも。それでもしたのは、女性専用車両を作る事が、結局なんらかの効果を見込めると計算できたからなわけだし。というか、この対策は別に法律ではないんじゃなかったっけ？企業の対策であって、男性差別でもないし。企業がどんな仕事してても基本それが妥当な営業（?）戦略ならそれはひとつの手段として見る必要がある。あのね、致し方ないから作ってるんだよ、これは。本来していいわけではなかったが、する必要があった。それだけの話よね。
私はこれ以上「男女」が別れるような環境を作られるのは反対だけど、これはあくまで数字的に見て「対処しないといけない」と判断されたケースに対する対策なワケで。ならば、それよりも数が少なく対策を講じても痴漢対策にならない「レズビアンの視線」は関係ない。もともと「しかたない」からわざわざこんな対策したんだし･･･。必要悪、と言うのか。悪を行うのに、少ない方のケースを想定して対策講じても意味ないですよね。
しかし。
（この記事内の女性は、）女性専用車両に乗って男の性的な視線やらから遠のいたのに、どうしてまた男の視線なんか気にしてるんだろう。
それこそ、抑圧的へテロ男性をのぼせ上げるような態度じゃないかー（>д<ノ
自分の性に対して考えるとき、そんなに男性からの抑圧が脳裏に浮かぶ物なのかい。。なんか・・・・悲しい発言だなぁ。
でもアンケートでは心強い結果が出ましたぞ！とりあえずそんなに抑圧を感じてないってことでいいんだよねｗ？
・・・・そもそも、痴漢に合うのをなにか誉れのような風に言う人の神経が分からない。ネタか？
そのくせ、ゲイ男性の視線にはうろたえるんだとしたら、本当手の施しようがなさそうだＹＯ！
