ぶぶぶっくれびぅ・・・

ひ、久々にブックレビューするだぁ。田村みかんなんか嫌いだぁ。(気にしないでやってください。)
ところで昨日は忘年会だった。
別段忘れたい過去などない。皆さん、どうお過ごしでしょうか?

ネタバレ注意!!

恋唄 (あすかコミックスCL-DX)

恋唄 (あすかコミックスCL-DX)

にゃんにゃ! (あすかコミックスCL-DX)

にゃんにゃ! (あすかコミックスCL-DX)


ひー!やたらくるしくない〜〜(やたら可愛いの意)!!ギザカワユスだー!!
愛くるしゅうw

あのねーあのねー、2冊とも帯びつき買ったらフルカラーの書き下ろし『子供は見ちゃダメ!大人絵本』を応募者全員サービスで買えるみたい。*1
でも私は帯を切るのはしたくないし、2冊同じの買うのもね。大体もうカバーつけちゃって、はがすのなんて面倒くさいよ。


で、感想。
この作家さんは、ショタなキャラデザをなさるんですが。今回もそれ路線がやたら多く私もご満悦^^(・・・、なんだよ?)
攻めは柔らかい絵であってもナイスにかっちょえー!受け攻め総メンバーいい体してます。

恋唄。
この作家さんはー、チョイエロイなかに、暖かなメッセージを乗せてくれてお話がとってもハートフル*なんだけど。でもこれはちょっとエロ重視みたい。短編が7話あるせいか、少しメッセージ性が薄くて。
ただ単にエロイ受けだし「男」が反応して絆されたって感じな印象になっちゃったも。
・・・・でも、受けが犯罪級に可愛らしく、攻めが好みーな少年青年だったので私的には愉しめました。でかい攻めちんまい受け好きなんす。
女形の青年と実は男の子な姫の話。・・・女形ダケド、攻めがごっつくて反応可愛かったぞ。寝るまで受けがまんまお姫様でちょっとハラハラしたぞ。

あと、帽子屋さんの眼鏡っ子と狐の兄弟話、盗賊になった幼馴染の攻め猫とお金持ちの攻め猫と、実は二人に愛されてる受け猫話、新聞部のおっちょこちょい受けと写真部の意地悪攻め話、おじさんに先立たれた美少年と塗装業者の青年誘惑話、絆されやすい人魚受けに魔法使いな魚人攻め話。がありました。


うーん、これはさらりとBLエッチが楽しめる一冊になってると思います。ちょっと最後とか唐突な展開ダケド。本来この方、ハッピーエンドをほのぼの心温まるストーリーで描かれるから素敵作家さんなんですが。恋唄はエピソードが楽しめると言った風味です。
しかし・・・、攻めも受けもそれぞれ必要な線を無駄なく小奇麗に描かれて、キュートな絵なのに更にセクシーな描写なのには生唾です。ゴキュッ!

・・・く〜、可愛いよー!攻めがナイスな体してるし、受けは超少年!っぽくて、どっちもやらしいほど素敵ざます。

やっぱりさ!やっぱりさ!男の子は男の子とくっ付いてるのが似合ってるよーーー!*2
最後の話は、二人で恋をし続けていないと・・・つまり心変わりしてしまうと死んじゃう話なのです。
恋で生きる心臓を手に入れて、足を手に入れた人魚さんだけど。攻めはいつ気が変わってしまい受けが死ぬかと気が気でない。
だから、元もとの心臓をまた使えるように研究するんだけど。
でも心臓がなくても、一緒に生きていけるようにしようと、恋の方を選択するのです。
ノンモノガミーで現実的な私にははっきり言って無茶な話だと思うけど。でもカメイ先生だから。BLだから。BLは時にそういう御伽噺みたいなことをやってのけるジャンルだと思います。だから、「BLだし」と私はこれをときめいて読みましたー。



で、にゃんにゃ!
スコティッシュ・フォールド・ロングヘヤーの)にゃんにゃ王国の王子すこまるのお話なのです。
王子は勉強に励まず、教育係の猫たん二人を困らせるやんちゃ猫。(主に神経質オッドアイを困らせてるのですが。)
彼等に隠れひっそりとお庭に出かけるのが日課
お庭には庭師のキングが居るのです。かっこよくって頼りになるキングをいつかお嫁さんにしたくて、付きまとうのですが、キングからは全く相手にされず。
でも、子供ですから(偏見)。好き好き言っていつも仕事の邪魔をしながら会いに行くんだけど。
でもキングには花屋さんのシールがいたのです。

すこまるは、キングと仲良しのシールを毛嫌いするんだけど。なんか可愛い。喧嘩してるんだけど、子供好きなシールを一方的にすこまるがパコパコ叩いてるだけ。
実は、すこまるの想いは実らないみたいだけど、なんか可愛らしいお話にまとまっていて素敵なのです。これぞカメイ先生の業。
小屋でいたしてるキングとシールを見て、キングが悪者(になっている・・・)のシールをやっつけてると思い込み、最中に「いっけーきんぐ〜!」とか言って乱入。愛らしいアホです。

なんだか、アホ子を巡って色んな事情を抱えた皆が、苦労させられたり和まされたりごたごた起きたりする話って感じ。

で、実はキングとシールは駆け落ちした仲なんだけど。ふたりは許されない恋をしたので(二人とも王子)にゃんにゃ王国に身を潜めてるのです。
決して結ばれることのない猫。でも愛し合えばそれでいいと全部を投げ出してきた彼等。
アホなすこまるですが、なかなかどうしてわかっています。
偶然、にゃんにゃ王国の新聞に彼等王子が「いまだ行方不明」という記事が乗っていて。それで、すこまるには自分達の事だとは明かさずにその記事の内容をキング等が説明する。すると、
「すきどうしなのになんでいっしょにいちゃいけないんだ?」
と言って。でも大人の世界はいろいろなルールがあって、身分違いだったり種族が異なってたり、オス猫同士だとダメなんだと諭すキング。*3
で、それを聞いてすこまるは、え?それじゃおれときんぐはけっこんできない!、と憤り。そりゃいかんと思って、
「おれがおうさまになったらだれとでもじゆうにけっこんできるあたらしいるーるをつくってやるから!」と宣言します。えらい!それが本来当たり前だけど!*4

で、でね?キングがそれを聞いて「そいつは頼もしいな ま のんびり待つとするか」と笑うのね。したら「おれににこってしたーっ」て、いつもシールにしか幸せそうな笑顔を見せないのに、自分にも笑いかけてくれたことにすこまる感激する。
で、それにのた打ち回ってる最中、正に後ろでは、ちゅうしてるキングシールの二人・・・。・・・あほだー!

なんか癒されるなぁ。このシリーズ4話収録されててまだ続くらしいんだけど(キングとシールの恋の行方が気になります!)、どれも昔のアニメみたいな、そして御伽噺みたいな話なんだけど、それがまたよくって・・・・><
単純な話の中に、BLとしてのストーリーとしての味わいが盛りだくさんで素敵作品なのですっ!

んー、この作家さんは身分違いだとかなにか障壁のある恋とかを好まれるらしい。
で、悲恋っぽいんだけど、とっても癒されるのはそこに決してだれも不幸にならない幸せの形をしっかりと描き切る姿勢があるからなのだなー、と。
この人のハッピーエンドは単純に胸を打つので(しかもやたらエロ可愛いので)、とってもホカホカ気分になれる物語となってます。腐ならこっちとてもオススメー。
ちなみに他には、からくり人形とその主人の話、神に身をささげる織子とその下男の話。があるよー。メオト共ー。
まあ幸せならなんとでも。

*1:子為替切手合わせて880円も使うんだから、『買う』でしょ。

*2:別にヘテロセックスを馬鹿にしてるわけではない、単純に私の主観でーす。

*3:メス猫は?!

*4:現実世界でもとっとと全世界自由に結婚でも何でもできるようになってクレイ!