ほどほどー。

ああ、もういいよ、どうせ私が偉そうに言っても変わるもんは変わるし、変わらないもんは変わらない。気ぃ抜いて頑張ろう。(つまりいつも通り?)

前回のエントリーだけど、あんなこと言ったけど、別に腐女子を固定的に見てるわけじゃない。というか、特徴をあえて見出すなら、そういうことが言えるだろうと思っただけの事。
無論私見だけど。
腐女子の中にだって個人が個人として存在してるんだから当たり前だな。

(以下ネタバレ。性的な表現あり。)


あー、もうブックカバー(本自体にかける方の透明カバー。)ないから今どうしようもないじゃんコレ↓

大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))

大奥 (第2巻) (JETS COMICS (4302))


めい一杯買ってたはずなんだけど?
どういうこと?
そういえば、近くの本屋の売ってたブックカバー、アニメイトのでないヤツだったので初めてだったけど、ちょっと小さくて扱いづらい。
あと、私は必ずブックカバーつける派だから、後からカバー下の漫画があるなんて知ったらちょっとうっとい。
リブレなんてそういうのがないからかえってお得した気分。
ちなみに、大奥第二巻のカバー下は、本編中ほどの見開きの絵を載せておるじゃよ。


で、感想。


ん、一言で言うと・・・救いがねぇ。
これは・・・・腐な私としてはあまり萌えられない類だと思った。まあ、私みたいな半端な腐士じゃこの程度で屁子倒れるのがオチと言う事か。

美丈夫なお坊さん、お万と将軍家光の恋になるらしいが、この時点ではあまり救いがなさそうな展開。
大奥の舞台そのものがなんだか暗澹な雰囲気で。(←なぜか変換できる。)


詳しい話はあまりするまでもないと思うが、とにかく男女逆転ものなのね。
大奥に居るのは侍・・・男ばっか。んで、将軍は女。
この漫画の設定としては、家光の時代でその逆転形式が作られだしたということなので、一巻の、女将軍が当たり前〜の空気と大分違うんだけど。

その逆転の初代の空気がなかなかに穏やかじゃない。


光ちゃんは史実「男狂いじゃ〜」の人だと思うんだけど、ややこしい話に途中までは男(本当)の家光が出てくるんだけど、病死しちゃうのね。(←漫画の設定)
それで、春日局が画策して1人残った女児を将軍にした!でも、この時点では、本物の家光が死んだことも大衆に伏せてあり、女児を立てたことは一部の者だけしか知らない。


それでー、話の具体的内容はどうでもよくてー。
作中では男色があまり印象よく写ってないのね。
男同士の関係が負の印象を持つ。
そして、そうすることで、逆説的に男女の関係が一種宿命的なものになる。
それは、家光が世継ぎを産む義務を持つゆえ、「宿命」という色が濃厚になるものなのね。


玉栄も御中老等に貶められる。それに、玉栄とお万の関係もどこか不穏。
なんか男同士の関係の描写が救いない。
だからこそ、逆に男女の関係が単に生殖目的の物となり、その関係さえも救いがないという表現になっている。


一部萌はあるんだけど、それが救いのない雰囲気でどこかのめり込めない。
これは腐的な読者としての私が、どこに快楽を求めていいかわからなくなる表現なのね。そう、読者と作品の距離の計りようがないというか、どこに移入すればいいかわからない。
というか、話がグロテスクな物になってしまっている。
そのことで、全部の描写に陰りが出てくる。


でも、そこで女性的なお満とまだ少女の家光との関係が救いになるはずなんだけど。この時点ではまだそれが見出せない。


最後のシーンで、女装のお万が、女物の着物(打掛)を男装の家光の肩にかけてやる。
女である事を否定され将軍となった家光は自分より女装が似合うお万を避けたい思いがあったけど、ここで二人の気持ちは「傷」を共有することで繋がったように見える。
ここで作中に新たな関係性が見出されるように思えるんだけど。
でも、男女間を逆転させ、あまりヘテロな風景を印象付けない二人の関係が、ここではまだしっかり見えてこない。
結局今はまだ「大奥」の網の中に存在してるに他ならない関係なのね。


だからこそ、私に限らず多くの読者が次の展開を早く読みたくなるんだけど・・・。
ただ、救いを見出すためには排他的なモノガミーを関係性に据え置かなくちゃならないと思うんだけど。歴史にそって話を進める以上、そうはいくまい。

さぁ、続きはどうなるかな。まあまた出たら読もう。


私は一巻の女が男を抱くという形式が好きだったんだよなぁ。(抱かれちゃえよ。)
最後はどうなるかなぁ。


ちなみに私、玉栄にシンパシーを感じる。もっと修羅の道を行ってくれ。そして最後は憐れに独り殺されて欲しい。(て最後どうなるんだっけ?彼。・・・史実では「彼女」?)