二項対立は悪玉菌?

なんかブログ界隈見てると(はてブ?)、二項対立図式はそれだけで悪だ!て印象を持つんだけど、気のせいかしら?
私は二項対立図式で考えるのは別段悪くないと思うけど。
なぜ二項対立で主張するかって言うと、そりゃそこに二項対立図式の格好が出来上がってるからでしょう?
では、まずその二項対立図式における、不均衡やら不平等やらを見捉える所作が必要なわけだけど、それをせず、「二項対立図式で考えてるぞ!」とだけ主張されちゃ困っちゃうわ。だって、そこには二項の間の不均衡がある、からこそ問題化するわけだろうし。
そりゃ確かに本来対立する必要のない両者がなんで二項対立図式になっているのか?て言うのは思うんだけど。
でも、問題点を問題だとして暴きもせず、いかにしてその不均衡を解除するの?
問題だと思うのなら、ある程度順序を立てなくちゃあね。
私は何も二項対立図式をそのまま受け入れるんじゃなくって、それをあくまで最初の段階として見るべきなんじゃないかと思う。


私の頭の中の段階。ののの。
二項対立図式で問題提起→否定から肯定の転倒を求める→二項対立図式になっている状況自体の打破。
の三段階くらいあるかしら?


たとえばセクシャルマジョリティ/マイノリティでいうのなら、
マイノリティの側が二項対立図式的に不利益を被っている事の暴き。そしてそれが不当だとする告訴!*1
そこでやっと、問題を問題と意識できるようになり、解決のための出発が起こる。それをしないで、カテゴリだけを抹消しちゃっても不均等な力関係は温存されるやね。不均衡の是正のために具体的現実的な問題点を暴く。
で、そこから、否定されてきたカテゴリが、この現状であっても社会の中で生きられる肯定感を作る。
したらば最終局面として、問題の本質である二項対立図式を打破できるんじゃありません??
実際の問題を是正した後に、なぜそれが二項対立図式になっているのか?という問いが有効になるんじゃね?順番が要るんだと思うけど。
で、問題を問題とした上で、二項対立になっている自分達のあり方を問い直せばよいのではー。

*1:小糞!