そんなあなたにファイナルアンサー。

俺はゲイなんかじゃない、お前は特別だ。

そんなあなたに一言だけ。



最近あまりオリジナル商業誌の『BL』を追いきれていない。と言う事は、BLジャンルの傾向を推し量れないという事。だから私は、今のBLのゲイアイデンティティーに対する彼らの答え(アイディファケーション)をよく知らないのかもしれない。
いずれにせよ、「自分は男に恋をした、では自分はゲイなのか?それとも『そうではない者』なのか?」という疑問と共に、彼らは未だにさまよいつづけているのだと思う。しかし、果たしてそんな問いに答えなどあるのだろうか…?例えば私は、「いつかゲイか何かになるよ」という“一つの答え”を、どう捉えればいいのか。

何はともあれ、今更ながら、もはや届ける必要もないかもしれないけれど、さまよいつづける私の同朋には言っておきたいことがあったのだ。

あなたが「ゲイかどうか」はどうでもいいから、「ゲイである事」を自分の抱いた愛と相対するものであるとか、「ゲイである事」が恥ずかしい事であるといった前提で自分の性という名の愛を語ってくれるな。


願わくば、ゲイという名前が、あなたの迷いと答えに何かしら寄与するものであってほしいもの。「私はゲイじゃない」と何度も言ってきた私が願うのも皮肉な話だけど…。
だってそうでしょ? 私もあなたも、ゲイを貶めたくて悩みつづけている訳ではないのだから。